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街を往来する人の歩く姿に注目してみると、千差万別の歩きかたに改めて驚きます。多くの方は「歩き方」を学校で教わる機会などなかったでしょうから、皆さん自然に足まかせで歩くという訳です。

歩き方で人の印象は随分と違って映ります。ジーンズなどカジュアルダウンしたスタイルでも、正しい歩き方をされていると凄くお洒落に見えたり、また反対にドレスアップしていても歩き方が悪いと、せっかくのコーディネイトも台無しになってしまいます。最近ではファッション性を追求するあまり、履物に足を合わせることで、よりいっそう不細工な歩きかたに拍車をかけている方も多いようです。

足部の本来の役割は、歩行スタンスの段階で、体重を十分に分散して、身体を前方へ、安定して押し出すということです。しかし、誰もがこれを遂行できる足の状態であるかといいますと、残念ながらそうではありません。

今日、「歩き方教室」などで、正しい歩行を教えてもらえる場は増えてきました。しかし、身体の各部、とりわけ足部が正常に機能していない(非常に多い)と、「足の先は真っ直ぐにして歩きましょう」と指導を受け、靴を履かずに裸足で練習しても「正しい歩き方」の実践は難しいものとなります。正しく歩けない原因が存在するにもかかわらず、無理に練習させられていることもあるのです。決して巷の「歩き方教室」を否定する訳ではありませんが、足部の機能異常を見逃さないという前提が必要だと私は考えます。

よく臨床の場で見られる、足根骨や中足骨の可動性の消失(hypomobility foot)や足の甲高(high-arch)、母趾の中足趾節関節の可動性の消失(FHL)等の機能的なトラブルは、正しい歩行を妨げる代表的なものです。これらを引き起こす原因として、足部の前足部が後足部に対して内反や外反、また後足部だけが内反しているケース。これらの説明は足関節模型や図譜を利用し出来るだけ分かり易く説明するように心がけています。

写真は、距骨頭を舟状骨の真後ろに位置に保持し、横足根関節のosseous locking mechnismを調べているところです。

* 上の写真でモデル着用のレオタードは、治療プロセス及び身体の動き等を分かりやすく見せるためであり、実際の治療で着用することはありません。当院では、多くのカイロ専門のオフィス同様、患者さん用のガウン(後開き)に着替えていただきます着衣の上からでは、正確な背骨・骨盤の検査及び治療が困難となります。

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