「健康」は、「構造」「(生)化学」「精神」の3つの要素から成り立っており、この3要素は三角形の構成のように相互作用関係があり、健康であるということは、これがあたかも正三角形の如く平衡が保たれている状態を示します。この3要素のなかでも、とくに栄養については、毎日食事をすることからか、大丈夫だろうと軽視されがちです。このページで栄養素の働きがいかに重要であるのか、吸収されてはじめて栄養となることを、細胞レベルで再認識していただければ幸いです。"We are what we eat."という言葉がありますように、食べた物が消化・吸収され、それにより「私たちのからだをつくられている」のですから。カイロプラクティック生誕の地アメリカでは、栄養についてのアドバイスをされるクリニック・カイロプラクティックオフィスが多くあります。電解質ミネラルの不足によって、正常な神経伝達が妨げられると、治療効果も十分に期待できないことから当然と言えるでしょう。

風邪をすぐひく・疲れやすい・せきがよくでる・便秘気味・からだがだるい・よく青あざができる・かゆみがあるなど、現代人は病気と診断されなくても、このような慢性的な症状に多くの人が悩まされています。

元来、このような不定愁訴は、人間であれば誰にでも現れる症状なのでしょうか?多くの人が悩んでいる慢性的な症状に対して根本的な解決法はないのでしょうか?

こたえは、Noです。

「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」と孫氏が教えるように、多くの生活習慣病や慢性的な不定愁訴がどのようなプロセスで出現するのか、そのメカニズムをまずおおよそでも知ることが肝要です。では、どのようにすればよいのでしょう。

幸運なことに、1953年にワトソンとクリックという二人の科学者が画期的な論文を発表したことで、私たちはそれを知る手がかりができました。つまり「食べ物」を材料にして、皮膚や髪の毛、骨、酵素、ホルモンなど、生きていくために必要不可欠な体の構成成分が、どのようなプロセスでつくられていくかが明らかになり、細胞レベルの微妙な代謝の乱れによっておこる問題、病気になるしくみが解明されたのです。

このように食物は、私たちの生命力を維持するために必要不可欠であることが「細胞レベル」で明らかになりましたが、いつの頃からか「食物」は「食品」へと「品物」のように呼ばれるとおり、からだにとって必要な成分は減少し、有害な物質が含まれるようになりました。その結果、日本や先進国の国民は病気ばかり増えてますます不健康になるという当然の帰依を迎えています。

皆さんは糖尿病は糖尿病菌、動脈硬化は動脈硬化菌といった病原菌によって発症するのではないことをご存知だと思います。しかし、このような病気と診断されたときには、突然降ってわいてきたような、まるで交通事故のように不運な事態に遭遇したかのごとく、考える方が多いようです。これは、現代病のほとんどは代謝異常であるという「敵を知らなかった」為におこる誤解です。

最初に挙げました慢性的な症状を引き起こす犯人も、病院でお世話になるようなバクテリアやウイルスではないのですから、敵の正体を知ることにより、医療に頼る問題でないことも、対処の仕方も、自ずから分かるようになります。そして、予防医学の重要性と自分の力で治せるという確信のもと、細胞レベルに着眼した「新たな健康観」を皆さんと共有できる日を心待ちにしています。

中国では古来より、「聖人はすでに病みたるを治さず、未だに病まざるを治す」という言葉があるように、予防医学の大切さを説いてきました。そして4000年の時を超え、アメリカで分子矯正医学(細胞レベルに着眼した病気の治療)と、それに基づいた予防医学理論の誕生により、医食同源の根拠が明らかになりました。先人の残した偉大な道標を知らずして、実践せずにして、日々過ごすのはあまりにも惜しいことです。

−当院へ来院されたすべての患者さんが、「真の健康」の意味を知り、私は生体力学的理論に基づくアプローチに専念できることを願って−

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