正しい歩き方(足について考える)/子供の足の悩み/扁平足・X脚・うちわ歩き・成長痛etc/京都南カイロプラクティックWebsite

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来院されているお母さんからよく受ける質問をご紹介します。

質問1.子供に履かせる靴選びについて、気をつけなければいけない点を教えてください。

A. 成長期の子供を持つお母さんに、まず知って頂きたいのは次の言葉です。
「98%の子供は健康な足で生まれてくる。60%の大人は足に障害を持っている」(WMS規格/ドイツ靴研究所) 

靴文化先進国のドイツでは、親が子供の足を日頃から注意深く観察し、靴選びから正しい歩き方まで指導します。子供は幼少の頃より、親から足について様々なことを学び、成人後は親から教わったことを、また自分の子供へと伝えてゆくのです。このようにして、親が子供の足について注意を払い関心を寄せる理由のひとつとして、国の定期的な検診によるサポート体制が大きく影響していると考えられます。

日本では残念ながらこのようなシステムや文化も芽生えるには至っておらず、子供の足の正常な骨化が完了するまで、親が絶えず注意を払わないといけません。正しい靴選びは、大人になって障害がでないようするための第一歩といえるでしょう。

さて前置きが少々長くなりました。靴選びの際に気をつける点は、大人になってからでも失敗することの多い「サイズ選び」をまず挙げることにします。例えば、1センチ大きいサイズの子供靴は、大人のサイズになおすと、なんと3サイズ〜4サイズ大きい靴を選んでいることになるので、子供さんの足のサイズを把握した上で、サイズ選びを慎重におこなって下さい。月星化成のホームページには、子供さんの足のサイズを測れる便利なシートが掲載されてますから、プリントしてあらかじめ計測しておくのがよいでしょう。以下、大切なポイントを列挙してみます。

(1)子供の正常な歩行では蹴り出し時55〜60°曲がるため、足の曲がる位置で、靴底も曲がることが大切です。柔らかすぎるのも問題ですが、蹴りだし時に靴底が曲がらないと、正常な足アーチの育成を促すことができなくなります。

(2)爪先が広いこと。足指の健全な運動に必要な空間があること。

(3)自然な歩行を促進するために爪先が上がっていること。

(4)踵まわりが堅いこと。踵のぐらつきを防ぎ、真っ直ぐな踵に成長ために大切です。4〜5歳ごろの子供さんであれば、踵が真っ直ぐかどうか確認してみることが大切です。欧米諸国ではこのような異常に気づけば即対応されることが多いようです。

(5)紐かマジックベルトで足が固定できること。

(6)くるぶしが隠れるくらいの深さがあること。短足は5〜6歳からが望ましいと思います。

(7)できれば通気性のよい靴を選ぶ。人間の皮膚と同じで皮がよいとなりますが高価なのが難点です。このためメーカーによっては、靴底部分に工夫を凝らし、通気性をよくしているものもあります。

以上ですが、内くるぶしの部分が内側に倒れ込んでいるような場合は、足底版を靴の中に挿入したほうがよいと考えます。

 

 

理想的な靴の条件を全て満たしたWMS規格のドイツ製靴を履いている子供さん。もちろんくるぶしがきちんと隠れています。おりこうさんにお母さんの治療が終わるのを待っているところ写真を撮らせていただきました。