ついでにO脚・外反母趾もさようなら
逆に言いますと、下肢のアライメントを正常に近づけることが治療であり、O脚の矯正はその結果であるとも言えます。
しかし、筋肉は自由に動き、足本来の機能を発揮できるのにかかわらず、長年の習慣により相変わらずにガニ股で歩く方もおられます。次にこの方に必要な治療は、正しい歩き方の練習〈Propriocetive training)、「お茶のお稽古、手が覚える」でしたね。(笑)
脚の捻じれやO脚を直したいとのご相談をよく受けますが、ほとんどのケースで、その原因は容易に発見できますし、関節模型でそのO脚へのプロセスを簡単に再現できます。治療は器質的問題を除けば、困難なものではありません。
説明時にO脚形成(O脚の成り立ち)を再現すると、膝から下の内側の捻じれや、外へ傾斜している脚のラインが、どのようにして形成されたのか、その理由を生体力学的に理解することができます。これにより、患者さんご本人が納得でき、安心して治療を受けられるというメリットが生まれます。また運動療法が必要なケースにおいても、患者さんのやる気というモチベーションがアップすることで、より改善期間の短縮を期待できます。
当院では、O脚改善の為に特別にプログラムされた体操は、単に関連する筋力が低下した場合に限ります。
運動療法だけでよくなるO脚は、努力も必要ですが、複雑な背景が潜んでいないだけ幸運と言えるでしょう。