写真は、主に股関節の異常を調べるパトリックテストを行っています。疼痛が出現したり、堅くて足が開かない場合は陽性として、股関節の器質的障害や腸腰筋の拘縮などが疑われます。
若い人でよく見られる疑陽性を示すケースでは、恥骨結合や股関節の僅か位置異常やそれらの関節の遊び(joint play)の消失などが考えられます。また、仙腸関節の機能障害や急性の腰部神経根症状を呈している患者さんにも、陽性に出現することはよくあります。
同じ陽性を示していても、原因はこれらのように幾つも考えられるのが常で、関連する他のオーペディックテストや次のモーションパルペーションや神経学テスト、筋力テストの結果、総合的に判断することによって障害の特定を決定していきます。
* 上の写真でモデル着用のレオタードは、治療プロセス及び身体の動き等を分かりやすく見せるためであり、実際の治療で着用することはありません。当院では、多くのカイロ専門のオフィス同様、患者さん用のガウン(後開き)に着替えていただきます。着衣の上からでは、正確な背骨・骨盤の検査及び治療が困難となります。